箔検電器によるクルックス管からのX線の線量率測定
1 名古屋大学工学研究科
2 名古屋大学アイソトープ総合センター
3 大阪府立大学工学研究科
4 愛工大名電高等学校
5 愛知県立名古屋南高等学校
6 名古屋市立山田東中学校
7 中部原子力懇談会
8 放射線教育フォーラム
9 日本科学技術振興財団
10 札幌市立白石中学校
高等学校などで使用されているクルックス管は,一般的に漏洩X線を発生している。X線の線量率の測定に,これらの学校が保有している箔検電器を使う方法を提案した。箔検電器の箔の開き角は電極に与えられた電位に依存して変化する。この電位はX線によって空気中に作られたイオンを集めて減少し箔は閉じて行く。しかし,空気中のイオン密度は周辺の電位や風,および箔検電器に荷電する電荷の正負の影響も受ける。正電荷を荷電した場合に箔が閉じる時間と負電荷を荷電した場合のそれとの幾何平均値をとることによって,電離箱で測定した線量率との間に再現性のある関係を得ることができた。この関係を校正線と呼ぶが,他の同様の市販の箔検電器にも適用できる。
Key words: Crookes tube; X-ray; leaf electroscope; dose rate measurement; calibration line
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