4.2.1 日本における炭素線治療の開始に向けて―拡大ブラッグピークの設計―
大阪重粒子線センター ◇ 540–0008 大阪府大阪市中央区大手前3–1–10
炭素線治療を始めるにあたって,最大の問題は治療に適した拡大Braggピークをどのようにして作るかということであった。この拡大Braggピークを設計するには重粒子線治療の本質的な問題を様々な仮定を駆使することが必要であった。治療開始から25年たった今でも未解決の問題がたくさん残っている。ここでは日本における炭素線治療の開始の際に行った,これらの問題への取り組みについて説明する。
Key words: HIMAC(Heavy Ion Medical Accelerator in Chiba); carbon therapy; RBE(Relative Biological Effectiveness); clinical dose; biological dose; physical dose; LET(Linear Energy Transfer); LQ model
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