福島第一原子力発電所事故前後の埼玉県における熱ルミネセンス線量計を用いた空間放射線量の測定(2008~2013年度)
埼玉県衛生研究所 ◇ 355–0133 埼玉県比企郡吉見町江和井410–1
2008~2013年度にかけて,TLDを用いて県内7か所の空間放射線量を測定した。年間空間放射線量は,2008年度は0.40~0.69 mGy/年及び2009年度は0.40~0.68 mGy/年であり,2007年度以前の値と同程度であった。2010年度からは測定地点の変更のあった1か所を除く全ての地点で増加がみられ,2011年度に最も高い値を示した。年間空間放射線量が増加した原因については,2011年3月11日に発生した福島原発事故の影響と推測された。
Key words: radiation dose in air; thermoluminescence dosimeter; Saitama Prefecture; Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant Accident
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