RADIOISOTOPES

Online ISSN: 1884-4111 Print ISSN: 0033-8303
RADIOISOTOPESは日本アイソトープ協会が発行する学術論文誌です
Radioisotopes 66(1): 35-41 (2017)
doi:10.3769/radioisotopes.66.35

資料

福島第一原子力発電所事故前後の埼玉県における熱ルミネセンス線量計を用いた空間放射線量の測定(2008~2013年度)

埼玉県衛生研究所 ◇ 355–0133 埼玉県比企郡吉見町江和井410–1

受付日:2016年7月21日
受理日:2016年10月6日
発行日:2017年1月15日
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2008~2013年度にかけて,TLDを用いて県内7か所の空間放射線量を測定した。年間空間放射線量は,2008年度は0.40~0.69 mGy/年及び2009年度は0.40~0.68 mGy/年であり,2007年度以前の値と同程度であった。2010年度からは測定地点の変更のあった1か所を除く全ての地点で増加がみられ,2011年度に最も高い値を示した。年間空間放射線量が増加した原因については,2011年3月11日に発生した福島原発事故の影響と推測された。

Key words: radiation dose in air; thermoluminescence dosimeter; Saitama Prefecture; Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant Accident

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